遮光カーテンやめた?後悔しない選び方と活用術

遮光カーテンやめた?後悔しない選び方とホームシアター向け活用術

「映画を見るため、あるいはぐっすり眠るために遮光カーテンを買ったのに、部屋が暗すぎて後悔している…」そんな経験はありませんか。

特にリビングに遮光カーテンを選んで後悔したという話は少なくありません。そもそもリビングには遮光カーテンか、あるいは非遮光カーテンのどっちが良いのか、判断に迷いますよね。また、夜に室内のシルエットが透ける心配はないか、睡眠の質を高めるといわれる完全遮光カーテンの実際の使い心地はどうなのか、気になる点は多いでしょう。

ニトリなどで手軽に購入できる遮光カーテンですが、中にはホームシアターにオススメのカーテンとして活用し、その効果を最大限に引き出している人もいます。この記事では、「遮光カーテンをやめた」という発言の背景にある理由から、あなたの生活を豊かにするための後悔しないカーテン選びまで、専門的な視点から詳しく解説します。

  • 遮光カーテンをやめた人のリアルな理由
  • リビングにおける遮光カーテンの必要性
  • 後悔しないための遮光・非遮光カーテンの選び方
  • ホームシアターなど目的別の最適なカーテン活用法
目次

遮光カーテンをやめた人の後悔とデメリット

この章で解説する項目

  • リビングの遮光カーテンで後悔する理由
  • 暗すぎて後悔?カーテン選びの注意点
  • 遮光か非遮光どっちを選ぶべきか
  • 遮光カーテンは夜に透ける心配はない?
  • リビングに遮光カーテンは本当に必要か

リビングの遮光カーテンで後悔する理由

リビングの遮光カーテンで後悔する理由
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リビングに遮光カーテンを設置して後悔する最も大きな理由は、部屋が想定以上に暗くなり、日中の開放感が失われる点にあります。リビングは家族が集い、多くの時間を過ごす活動的な空間です。そのため、自然光を遮りすぎてしまうと、かえって居心地の悪い場所になってしまうことがあります。

例えば、日中でも照明をつけなければ手元が暗く感じたり、天気の良い日の明るさを感じられなかったりするのは、大きなストレスになり得ます。また、カーテンの色によっては部屋全体に圧迫感を与え、空間が実際よりも狭く感じられることも少なくありません。特に、ブラウンやネイビーといった濃い色の遮光カーテンは、その傾向が強まります。

朝の爽やかな光で自然に目覚めたい方にとっても、遮光カーテンは不向きかもしれません。光を完全にシャットアウトするため、体内時計がリセットされにくく、「朝なのにまだ夜のようだ」と感じてしまうことも後悔の一因です。このように、良質な睡眠を求めて導入した遮光カーテンが、日中の活動の質を下げてしまうという皮肉な結果につながる場合があるのです。

リビングでの遮光カーテン・デメリット

・日中でも室内が暗くなり、照明が必要になる
・部屋に圧迫感が生まれ、狭く感じられる
・天候の変化が分かりにくく、閉塞感がある
・朝の自然光を浴びられず、目覚めが悪くなる

暗すぎて後悔?カーテン選びの注意点

暗すぎて後悔?カーテン選びの注意点
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遮光カーテンを選んで「暗すぎて後悔した」という失敗は、単に部屋の雰囲気だけの問題ではありません。実は、人の心身の健康にも影響を与える可能性があるため、慎重な検討が必要です。

私たちの体は、太陽の光を浴びることで、体内時計がリセットされる仕組みになっています。しかし、遮光カーテンによって日中も薄暗い環境で過ごしていると、気分の落ち込みや意欲の低下につながることがあります。

特に注意したいのは、朝になっても光を全く感じられないことです。体内時計が乱れると、夜になっても自然な眠気が訪れにくくなったり、日中に強い眠気を感じたりと、生活リズム全体に悪影響を及ぼす可能性があります。カーテンを選ぶ際は、遮光機能の高さだけでなく、「自分のライフスタイルにとって、どれくらいの光が必要か」という視点を持つことが、後悔しないための重要なポイントになります。

光と健康のポイント

太陽光は、体内時計を正常に保つために不可欠です。過度な遮光はこれらの働きを妨げる可能性があるため、特に日中を過ごす部屋のカーテン選びは慎重に行いましょう。

遮光か非遮光どっちを選ぶべきか

遮光か非遮光どっちを選ぶべきか
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「遮光カーテンと非遮光カーテン、一体どっちを選べば良いの?」これはカーテン選びにおける永遠のテーマかもしれません。結論から言えば、どちらか一方が絶対的に優れているわけではなく、設置する部屋の用途や個人のライフスタイルによって最適な選択は異なります。

それぞれのメリット・デメリットを正しく理解し、ご自身の生活に照らし合わせて判断することが重要です。以下の表で、両者の特徴を比較してみましょう。

遮光カーテン非遮光カーテン
メリット・光を遮り、安眠をサポート
・プライバシー保護、防犯効果が高い
・家具や床の日焼けを防ぐ
・遮熱、保温効果で省エネに貢献
・自然光を適度に取り入れ、部屋が明るい
・圧迫感がなく、開放的な雰囲気を保てる
・デザインや素材の選択肢が豊富
・朝日で自然に目覚めやすい
デメリット・部屋が暗くなりすぎる、圧迫感がある
・体内時計が乱れやすい
・デザインの選択肢が比較的少ない
・生地が厚く、重い印象になりがち
・夜間、室内の光が漏れやすい
・外からシルエットが見えることがある
・遮熱、保温効果は低い
・家具などが日焼けしやすい

このように、例えば寝室ホームシアターを楽しみたい部屋には、光をしっかり遮る遮光カーテンが適しています。一方で、日中の多くの時間を過ごすリビング子供部屋には、明るさを保てる非遮光カーテンや、後述する等級の低い遮光カーテンが向いていると言えるでしょう。

遮光カーテンは夜に透ける心配はない?

遮光カーテンは夜に透ける心配はない?
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プライバシーを守る上で、「夜、電気をつけたら外から室内の様子が透けて見えないか」は非常に重要なポイントです。この点において、遮光カーテンは極めて高い性能を発揮します。

遮光カーテンは、光を遮ることを目的に作られているため、生地の織り方が非常に高密度です。そのため、夜間に室内の照明をつけても、外から人のシルエットがわかることは、まずありません。これは、一人暮らしの女性や、道路に面した1階の部屋など、防犯面を重視したい方にとって大きな安心材料となります。

ここで混同されやすいのが「遮像(しゃぞう)レースカーテン」との違いです。

「遮光」と「遮像」の違い

遮光:厚地のドレープカーテンの機能で、光そのものを遮ることを目的とします。光を通さないため、結果的にシルエットも見えなくなります。

遮像:レースカーテンの機能で、像(シルエット)を映りにくくすることを目的とします。特殊な繊維や織り方で光を乱反射させ、日中も夜間も外から室内を見えにくくしますが、光自体はある程度通します。

つまり、プライバシー保護を最優先するなら、遮光カーテンは非常に信頼できる選択肢です。非遮光カーテンを使用する場合でも、遮像機能のあるレースカーテンと組み合わせることで、プライバシー保護の効果を高めることができます。

リビングに遮光カーテンは本当に必要か

日中の活動の中心となるリビングに、遮光カーテンは本当に必要なのでしょうか。結論としては、ほとんどの家庭のリビングにおいて遮光カーテンは必須ではありませんが、特定の環境や目的がある場合には非常に有効です。

多くの人にとって、リビングは日当たりの良さや開放感が求められる場所です。そのため、光を遮ってしまう遮光カーテンは、むしろ快適性を損なう可能性があります。しかし、以下のようなケースでは、リビングに遮光カーテンを導入するメリットが大きくなります。

リビングに遮光カーテンが推奨されるケース

  • 強い西日に悩まされている
    夏の午後の強烈な西日は、室温を上昇させ、家具や床を傷める原因になります。遮光・遮熱カーテンは、これを効果的に防ぎます。
  • ホームシアターを楽しみたい
    プロジェクターで映画を観る際、外光をシャットアウトすることで、スクリーンが格段に見やすくなり没入感が高まります。
  • タワーマンション高層階などで日差しが強すぎる
    周囲に遮るものがない高層階では、日差しが強すぎて眩しい、暑いといった問題が起こりがちです。
  • 隣家との距離が近く、視線が気になる
    日中でも外からの視線を完全に遮りたい場合、遮光カーテンは安心感を与えてくれます。

あなたのリビングは、いかがでしょうか?もし、強い日差しや外からの視線に特に悩んでいないのであれば、無理に遮光カーテンを選ぶ必要はないかもしれません。むしろ、デザイン性の高い非遮光カーテンで、お部屋のコーディネートを楽しむ方が満足度は高いでしょう。

本格的なホームシアターを構築する場合の参考記事はこちらから

「遮光カーテンやめた」の前に知るべき選び方

この章で解説する項目

  • 遮光等級の違いと選び方のコツ
  • 睡眠の質や光のもれ対策には完全遮光カーテン
  • ニトリで探す遮光カーテンの選び方
  • ホームシアターにオススメのカーテンは?
  • 遮光カーテンをやめた後の最適な代替案

遮光等級の違いと選び方のコツ

遮光等級の違いと選び方のコツ
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「遮光カーテン」と一言でいっても、実はその性能にはランクがあることをご存知でしょうか。この性能ランクは「遮光等級」と呼ばれ、日本インテリアファブリックス協会(NIF)の基準によって定められています。どの程度の暗さを求めるかによって、適切な等級を選ぶことが後悔しないための最大のコツです。

遮光カーテンは主に、遮光性の高い順に1級、2級、3級に分類されます。さらに、メーカーによっては遮光率100%を謳う「完全遮光」というカテゴリも存在します。それぞれの特徴を理解し、お部屋の用途に合ったものを選びましょう。

等級遮光率室内の状態の目安おすすめの部屋
完全遮光100%生地からの光漏れは一切なく、真っ暗な空間になる。ホームシアター、夜勤の方の寝室
遮光1級99.99%以上人の顔の表情が識別できないレベル。ほぼ真っ暗。寝室、朝日や西日が強い部屋
遮光2級99.80%以上人の顔や表情がわかるレベル。うっすらと光を感じる。リビング、書斎、子供部屋
遮光3級99.40%以上人の表情はわかるが、作業するには暗いレベル。リビング、ダイニング

このように、もし「リビングが暗くなりすぎるのは嫌だけど、ある程度の日差しや視線は遮りたい」という場合は、遮光2級や3級のカーテンが最適な選択肢となります。逆に、寝室で一切の光を遮断して眠りたいという方は、遮光1級以上を選ぶのが良いでしょう。目的を明確にすることが、賢いカーテン選びの第一歩です。

睡眠の質や光のもれ対策には完全遮光カーテン

睡眠の質や光のもれ対策には完全遮光カーテン
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睡眠の質を最大限に高めたいと考える方にとって、「完全遮光カーテン」は非常に魅力的な選択肢です。これは、その名の通り遮光率100%を実現し、生地からの光の透過を完全にゼロにする特殊なカーテンを指します。

この驚異的な遮光性能の秘密は、生地の構造にあります。一般的な遮光カーテンが黒い糸を高密度に織り込むのに対し、完全遮光カーテンは生地の裏面にアクリル樹脂を何層にもコーティングしたり、特殊な遮光フィルムを挟み込んだりしています。これにより、物理的に光が通り抜ける隙間をなくしているのです。

良質な睡眠に欠かせない睡眠ホルモン「メラトニン」は、暗い環境で分泌が促進されます。わずかな光でもメラトニンの分泌は抑制されてしまうため、夜勤で日中に眠る必要がある方や、街灯の光が気になる方、お子様の質の高いお昼寝を確保したい方などにとって、完全遮光カーテンは睡眠環境を劇的に改善する効果が期待できます。

完全遮光カーテンの注意点

メリットが大きい一方、生地が硬くゴワゴワした質感になりがちで、ドレープの美しさに欠ける場合があります。また、価格も比較的高価です。さらに、朝になっても全く気づかない可能性があるため、寝坊が心配な方は注意が必要です。

ニトリで探す遮光カーテンの選び方

ニトリ公式サイトより引用

「まずは手頃な価格で遮光カーテンを試してみたい」という方に、ニトリは最適な場所の一つです。ニトリの強みは、豊富なデザイン、サイズ、機能性を備えたカーテンが、非常にリーズナブルな価格で手に入ることにあります。

ニトリでは、独自の「遮光レベル」基準を設けており、店舗やウェブサイトで分かりやすく表示されています。これは前述の公的な遮光等級とおおよそ対応しており、ユーザーが自分の求める暗さに合ったカーテンを選びやすいよう工夫されています。

ニトリでカーテンを選ぶ際のチェックポイント

  • 遮光レベルを確認する
    寝室用ならレベルの高いものを、リビング用ならレベルの低いものを選ぶなど、目的を明確にして選びましょう。
  • 遮熱・保温・防音などの付加機能を見る
    遮光機能だけでなく、冷暖房効率を高める「遮熱・保温」や、外の音を和らげる「防音」など、プラスアルファの機能も充実しています。
  • 生地の質感と色を実物で確認する
    できれば店舗に足を運び、実際の生地の厚みや手触り、色の印象を確認するのがおすすめです。照明の下で見るのと、自然光の下で見るのとでは、色の見え方が異なる場合があるためです。

また、ニトリは既製品のサイズ展開が豊富なだけでなく、オーダーカーテンにも対応しているため、特殊なサイズの窓にもぴったり合わせることができます。初めての遮光カーテン選びで失敗したくないなら、まずはニトリで検討してみるのが良いでしょう。

ニトリで探す遮光カーテンこちら

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ホームシアターにオススメのカーテンは?

ホームシアターにオススメのカーテンは?
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自宅で映画館のような没入感を味わうホームシアター。その環境を構築する上で、カーテン選びは映像のクオリティを左右する非常に重要な要素です。ホームシアターに最もオススメなのは、間違いなく「完全遮光」または「遮光1級」のカーテンです。

プロジェクターの映像は、わずかな外光や照明の反射でも白っぽくなり、コントラストが低下してしまいます。これを防ぐためには、部屋をできる限り真っ暗にすることが絶対条件となります。そこで、遮光性能が最も高いカーテンが必要になるのです。

さらに重要なのが、カーテンの色です。スクリーン周辺の壁やカーテンが明るい色だと、スクリーンの光が反射してしまい、映像の鮮明さを損ないます。そのため、色はブラック、チャコールグレー、濃紺など、光を吸収しやすい暗色系を選ぶのがセオリーです。

「もっとこだわりたい!」という方は、カーテンの設置方法にも工夫を。カーテンレールの上部からの光漏れを防ぐ「トップカバー」を付けたり、カーテンの横からの光漏れをなくす「リターン縫製」を選んだりすると、より完璧な暗室環境を作り出せますよ。

また、遮光カーテンの中でも生地が厚く、裏面にコーティングが施されているタイプは「防音効果」も期待できます。これにより、映画の迫力あるサウンドを存分に楽しみつつ、近隣への音漏れを軽減する効果も得られます。

遮光カーテンをやめた後の最適な代替案

この記事では、「遮光カーテンをやめた」という選択から、後悔しないためのカーテン選びのポイントまでを解説してきました。最後に、記事全体の要点をリスト形式でまとめます。

  • 遮光カーテンは部屋が暗くなりすぎ圧迫感が出ることがある
  • 日中の閉塞感や生活リズムの乱れが後悔の理由になることも
  • 遮光か非遮光かは部屋の用途とライフスタイルで決めるのが基本
  • プライバシー保護や防犯の観点では遮光カーテンは非常に有効
  • 夜間に照明をつけても室内のシルエットが透ける心配はほぼない
  • リビングには必須ではなく日差しや視線が気になる場合に検討する
  • 遮光カーテンには性能別に1級から3級までの等級がある
  • 暗さを求めるなら1級、適度な明るさが欲しいなら2級や3級がおすすめ
  • 完全遮光カーテンは遮光率100%で睡眠環境の改善に最適
  • ニトリなどでは機能やデザインが豊富な遮光カーテンを手頃な価格で選べる
  • ホームシアターには完全遮光または1級の暗色系カーテンが必須条件
  • 光漏れを防ぐトップカバーやリターン縫製もシアター環境向上に有効
  • 「遮光カーテンをやめた」後の最適解はカーテンの組み合わせにある
  • 厚地の非遮光カーテンと遮像レースカーテンの組み合わせはバランスが良い
  • 結論として普段の生活ではレースカーテンとのダブルカーテンが理想的
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この記事を書いた人

日本を代表する超大手電機メーカーグループ会社で、ホテル内の電気で動く全ての製品の選定を行っていました。その経験をもとに、室内で電気が通るモノ全般について、皆さんのお悩みを解決することが出来るよう、記事にしています。
自信作はアマゾンecho経由でエアコン、TV、空気清浄機、照明とカーテンを音声認識でコントロールできる部屋をプロデュースしたことです。

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