XREAL One ProのPC接続ガイド!設定から活用法まで
XREAL One ProのPC接続方法について、具体的な手順や設定でお悩みではありませんか?
この記事では、XREAL One Proの詳細なスペック解説から始まり、Windows PCへの接続、さらには旧モデルであるxreal airのPC接続やxreal air 2のPC接続方法との違いについても詳しく掘り下げていきます。USB-CポートがないPC向けのXREAL OneのHDMI接続や、PC以外のスマホ接続のケースにも触れるため、あらゆる状況に対応可能です。本記事を最後までお読みいただくことで、XREAL One Proを最大限に活用するための知識がすべて手に入ります。
- XREAL One Proの基本スペックと旧モデルとの違い
- USB-CやHDMIを使った様々なPCへの接続手順
- Windowsでの最適なディスプレイ設定とカスタマイズ方法
- 作業効率を向上させる応用的な活用テクニック
XREAL One Pro PC接続の前に知るべき基本情報
この章で解説する項目
- XREAL One Proの詳細なスペックと特徴
- 旧モデルのXREAL Air pc接続との違い
- XREAL Air 2 pc接続方法からの進化点
- PC以外でのXREAL One スマホ接続方法
- USB-C非搭載PCはHDMI接続
XREAL One Proの詳細なスペックと特徴

XREAL One ProをPCに接続する前に、まずはこのデバイスが持つ優れた性能を理解しておくことが重要です。XREAL One Proは、単なるサングラス型のディスプレイではなく、高度な技術が凝縮された空間コンピューティングデバイスと言えます。その中心となるのが、独自開発のプロセッサ「XREAL X1チップ」です。
このチップにより、従来モデルでは外部機器(XREAL Beamなど)が必要だった頭の動きに合わせて画面を空間に固定する3DoF機能が、デバイス単体で実現されています。これにより、ケーブル一本でPCに接続するだけで、安定した仮想ディスプレイ環境を構築できるようになりました。
XREAL One Proの主な特徴
- 単体3DoF対応: 外部アクセサリーなしで画面を空間に固定可能。
- 高精細ディスプレイ: ソニー製マイクロOLEDを搭載し、鮮明な映像を実現。
- 広い視野角: 従来モデルより広い57度の視野角で、より没入感のある体験を提供。
- 高リフレッシュレート: 最大120Hzに対応し、滑らかな映像表示が可能。
- Boseが監修したチューニングにより、クリアでバランスの取れた、リアルな音質を実現。
以下に、XREAL One Proの主要なスペックを表にまとめました。
項目 | 仕様 |
---|---|
ディスプレイ | ソニー製0.55インチマイクロOLED |
解像度 | 1920×1080 (片目あたり) |
リフレッシュレート | 最大120Hz |
輝度 | 最大700cd/m² |
視野角(FOV) | 57度 |
トラッキング | 3DoF (単体対応) |
重量 | 約87g |
接続方式 | USB Type-C (DisplayPort Alternate Mode) |
特筆すべきは、視野角が57度に拡大された点です。これにより、より大きな画面が目の前に広がる感覚が得られ、PC作業の効率も格段に向上します。まさに、モバイル環境におけるモニターの新たな選択肢となるでしょう。
XREAL One Proで何ができるか解説した記事はこちらからどうぞ

旧モデルのXREAL Air のPC接続での違い

XREAL One Proの進化を理解するためには、旧モデルであるXREAL Airとの比較が欠かせません。XREAL AirもPC接続が可能で人気のモデルでしたが、最大の違いは3DoF機能の扱いにあります。
XREAL AirをPCに接続した場合、基本的には「0DoF」での表示となりました。これは、頭を動かすと画面も一緒に追従してくるモードです。画面を空間に固定する3DoF機能を利用するためには、別売りの「XREAL Beam」というアクセサリーを間に接続する必要がありました。
一方、XREAL One Proは前述の通り、デバイス単体で3DoFに対応しています。これにより、PCとXREAL One ProをUSB-Cケーブル1本で繋ぐだけで、すぐに安定した空間固定ディスプレイとして利用できます。この手軽さは、モバイルワークや出先での作業において、非常に大きなアドバンテージです。
XREAL AirとOne ProのPC接続における核心的な違い
言ってしまえば、接続の手間が大幅に削減された点が最も大きな進化です。XREAL Airでは「PC → XREAL Beam → XREAL Air」という接続が必要でしたが、XREAL One Proでは「PC → XREAL One Pro」だけで完結します。
また、ディスプレイの基本性能も向上しています。視野角が広がり、輝度も高くなっているため、より見やすく、没入感の高い映像体験が可能です。旧モデルのxreal air pc接続に慣れている方ほど、XREAL One Proの進化に驚くことでしょう。
XREAL Air 2 pc接続方法からの進化点

XREAL Air 2やXREAL Air 2 Proは、XREAL Airから軽量化や画質向上を果たしたモデルですが、PC接続の基本的な仕組みはXREAL Airと同様でした。つまり、これらのモデルも3DoF機能を利用するには「XREAL Beam」が必要だったのです。
XREAL One Proは、このxreal air 2のPC接続方法からも大きな飛躍を遂げています。内蔵された「XREAL X1チップ」の力により、これまでBeamが担っていた空間コンピューティング処理を単体で行えるようになったのが最大の進化点です。
以下に、XREAL Air 2 ProとXREAL One Proのスペックを比較します。
項目 | XREAL Air 2 Pro | XREAL One Pro |
---|---|---|
3DoF対応 | XREAL Beamが必要 | 単体で対応 |
視野角(FOV) | 46度 | 57度 |
輝度 | 500ニット | 700ニット |
重量 | 75g | 87g |
調光機能 | 3段階(電気式) | ソフトウェア式 |
表を見ると、視野角と輝度が大幅に向上していることが分かります。重量はわずかに増加していますが、それを補って余りある性能向上と利便性を手に入れたと言えるでしょう。特に、PC作業で広い画面領域を求めるユーザーにとって、視野角57度は非常に魅力的です。XREAL Air 2のPC接続方法に満足していたユーザーも、One Proに乗り換える価値は十分にあります。
XREAL Oneのスマホ接続方法

XREAL One Proの魅力は、PC接続だけに留まりません。多くのスマートフォンとも手軽に接続して、大画面でコンテンツを楽しむことが可能です。
接続の基本はPCと同じで、映像出力に対応したUSB Type-C(DisplayPort Alternate Mode)ポートを持つスマートフォンであれば、付属のケーブル1本で接続できます。
対応スマートフォンの例
- iPhone: iPhone 15シリーズ以降のUSB-C搭載モデル。
- Android: Samsung Galaxyシリーズ(DeXモード対応)、Google Pixel 8以降、SONY Xperiaの一部モデルなど、多くのハイエンド機種が対応しています。
Galaxy DeXとの組み合わせは最高
特にSamsungのGalaxyスマートフォンに搭載されている「DeXモード」とXREAL One Proの相性は抜群です。接続すると、スマートフォンがPCのようなデスクトップUIに変身し、XREAL One Proの仮想ディスプレイ上で複数のウィンドウを開いて作業できます。スマートフォンとグラス、そしてモバイルキーボードさえあれば、どこでもPCライクな作業環境が手に入ります。
この手軽さにより、移動中の新幹線で映画を観たり、出張先のホテルでプレゼンの最終確認をしたりと、活用の幅が大きく広がります。
USB-C非搭載のiPhoneに関する注意点
Lightning端子を搭載したiPhone 14以前のモデルでは、直接接続はできません。接続するには、Apple純正の「Lightning – Digital AVアダプタ」と、XREALが販売する「XREAL Adapter」などを組み合わせる必要があります。この点は注意が必要です。
USB-C非搭載PCはHDMI接続

「自分のデスクトップPCには映像出力できるUSB-Cポートがない…」と諦める必要はありません。多くのデスクトップPCや一部のノートPCが搭載しているHDMI端子を利用して、XREAL One Proを接続する方法があります。
ただし、単純なHDMIからUSB-Cへの変換ケーブルでは動作しません。なぜなら、XREAL One Proは接続機器から電力を供給してもらう必要があるからです。HDMIは映像信号を送るだけで、電力を供給する仕組みを持っていません。
そこで必要になるのが、電力供給機能を備えた特殊な「HDMI to USB-C 変換アダプタ」です。これらのアダプタは、主に2つの入力を持ちます。
- HDMI入力: PCのHDMIポートに接続し、映像信号を受け取ります。
- USB-A入力(給電用): PCのUSB-AポートやUSB充電器に接続し、XREAL One Proを駆動させるための電力を受け取ります。
この2つの入力をアダプタ内部で統合し、1本のUSB-CケーブルとしてXREAL One Proに出力する仕組みです。この方法を使えば、USB-Cポートを持たない多くのPCでもxreal one hdmi接続が実現します。
HDMI接続のデメリット
この方法は非常に便利ですが、デメリットも存在します。まず、追加のアダプタが必要になるため、コストがかかります。また、PCとの接続ケーブルがHDMI用と給電用の2本になるため、配線が煩雑になりがちです。手軽さという点では、USB-Cダイレクト接続に一歩譲ることを理解しておきましょう。
XREAL One Pro PC接続の具体的な設定と活用術
この章で解説する項目
- XREAL One Windows 接続のディスプレイ設定
- 2画面化するデュアルディスプレイ設定
- ワイドスクリーンモードで作業領域を拡大
- ノートPCを閉じたまま使う設定方法
- 120Hzリフレッシュレートの適用条件
- 総括:XREAL One Pro PC接続の全手順
XREAL One Windows 接続のディスプレイ設定

XREAL One ProをWindows PCに接続すると、自動的に外部ディスプレイとして認識されますが、そのまますぐに最適な状態で使えるとは限りません。使用環境や目的に合わせて、Windowsのディスプレイ設定を調整することで、格段に快適性が向上します。
まず、基本的な表示モードを選択しましょう。設定は簡単です。
- デスクトップで右クリックし、「ディスプレイ設定」を選択します。
- 「マルチディスプレイ」の項目にあるドロップダウンメニューを開きます。
ここで、主に2つのモードを選択できます。
表示画面を複製する (ミラーリング)
これは、PCのメインモニターとXREAL One Proに全く同じ画面を表示するモードです。プレゼンテーションなどで相手にPC画面を見せつつ、自分はグラス内で確認したい場合などに便利です。
2のみに表示する (セカンドスクリーンのみ)
このモードを選択すると、PCのモニターは消灯し、XREAL One Proの画面だけに映像が表示されます。カフェや交通機関など、公共の場で作業する際に、PC画面の覗き見を完全に防ぐことができるため、プライバシーとセキュリティの観点から非常におすすめです。バッテリー消費の抑制にも繋がります。
私の場合、外出先での作業では、ほとんど「2のみに表示する」設定を利用しています。周りの視線を気にすることなく、目の前の大画面に集中できるので、作業効率が大きく上がりますよ。
2画面化するデュアルディスプレイ設定
XREAL One Proの真価は、PCの2枚目のモニター、つまりデュアルディスプレイ環境を構築できる点にあります。これにより、作業領域が飛躍的に広がり、マルチタスクが非常に快適になります。
設定は、前述のディスプレイ設定画面で「表示画面を拡張する」を選択するだけです。これで、PCモニターとXREAL One Proがそれぞれ独立したデスクトップ空間を持つようになります。
ディスプレイを上下に配置する設定
初期設定では、2つのディスプレイは左右に並んで配置されます。しかし、ノートPCの画面を見下ろし、XREAL One Proの画面を正面に見るという使い方の場合、マウスカーソルを画面の横端まで持っていかないと移動できず、直感的ではありません。
これを解決するのが、ディスプレイの配置変更です。 ディスプレイ設定画面の上部にあるディスプレイのプレビュー画面で、「2」(XREAL One Pro)のアイコンをドラッグして「1」(PCモニター)の上に移動させましょう。そして「適用」ボタンを押します。
上下配置のメリット
この設定を行うと、マウスカーソルが画面の上端と下端を行き来できるようになります。これにより、視線の動きとマウスの動きが一致し、非常にスムーズでストレスのない操作感を実現できます。例えば、下のPC画面で資料を確認しながら、上のXREAL One Pro画面で文章を作成するといった作業が、極めて自然に行えます。
ワイドスクリーンモードで作業領域を拡大
XREAL One Proには、さらに作業領域を広げるための強力なワイドスクリーンモード機能「ウルトラワイド」が搭載されています。これは、本体右テンプルにあるボタン操作で有効にでき、アスペクト比32:9(解像度3840×1080)の広大な仮想ウルトラワイドディスプレイを目の前に作り出します。

このモードを有効にしても、Windows側で解像度が自動で切り替わらない場合があります。その際は、手動でディスプレイ設定を開き、XREAL One Proの解像度を「3840 x 1080」に変更してください。
一度に全景を見ることはできませんが、少し首を振るだけで広大なデスクトップの左右を見渡せます。この機能とWindowsのスナップ機能を組み合わせるのが非常におすすめです。
スナップウィンドウで擬似3画面環境を構築
アプリケーションのウィンドウを画面上部にドラッグすると表示される「スナップレイアウト」から3分割のレイアウトを選択します。すると、まるで3枚のモニターを並べているかのように、3つのアプリをきれいに整列させて表示できます。左に参考資料、中央にメインの作業アプリ、右にチャットツールといった配置が可能になり、PCでの作業効率を極限まで高めることが可能です。
動画編集のタイムラインを広く表示したり、複数のウェブページを同時に比較したりと、これまで物理的なウルトラワイドモニターでしかできなかったような作業が、どこでも手軽に実現します。
ノートPCを閉じたまま使う設定方法
XREAL One Proをメインディスプレイとして使用する場合、ノートPC本体のディスプレイは不要になります。さらに省スペースでミニマルな作業環境を構築したいなら、ノートPCのカバーを閉じたまま外部ディスプレイ(この場合はXREAL One Pro)を使い続ける「クラムシェルモード」の設定を行いましょう。
Windowsでは、以下の手順で設定を変更できます。
- スタートメニューから「設定」を開きます。
- 「システム」→「電源とバッテリー」を選択します。
- 「カバーを閉じたときの動作」に関連する項目(詳細な電源設定など)を探します。
- 「カバーを閉じたときの動作」について、「電源に接続時」の項目を「何もしない」に変更します。
バッテリー駆動時の設定に注意
「バッテリー駆動時」の設定も「何もしない」にすると、カバンの中などで意図せず電源が入り続けてしまう可能性があります。通常は「電源に接続時」のみ設定を変更することをお勧めします。また、カバーを閉じるとPC本体の排熱が妨げられる場合があるため、高負荷な作業を行う際は注意が必要です。
この設定を済ませれば、ノートPCを閉じて机の隅に置き、外部キーボードとマウス、そしてXREAL One Proだけで、まるでデスクトップPCのようなスマートな作業環境を構築できます。
120Hzリフレッシュレートの適用条件

XREAL One Proのスペック上の大きな魅力の一つが、最大120Hzの高リフレッシュレートに対応している点です。リフレッシュレートとは、1秒間に画面が何回更新されるかを示す数値で、これが高いほど映像が滑らかに見えます。特に、動きの速いゲームをプレイする際や、マウスカーソルを素早く動かしたり、ウィンドウをスクロールしたりする際に、その効果をはっきりと体感できます。
しかし、この120Hzモードを有効にするには、特定の条件を満たす必要があるため注意が必要です。
120Hzモードの適用条件
XREAL One Proを120Hzで動作させるためには、Windowsのディスプレイ設定で表示モードを「2のみに表示する(セカンドスクリーンのみ)」に設定しなければなりません。
- 「表示画面を複製する(ミラーリング)」モードでは120Hzにできません。
- 「表示画面を拡張する(デュアルディスプレイ)」モードでも120Hzにはなりません。
- 「ワイドスクリーンモード」利用時も60Hzに制限されます。
条件を満たした上で、以下の手順で設定します。
- 「ディスプレイ設定」画面を下にスクロールし、「ディスプレイの詳細設定」をクリックします。
- 「ディスプレイの選択」でXREAL One Pro(ディスプレイ2)が選ばれていることを確認します。
- 「リフレッシュレートの選択」のメニューから「120Hz」を選択します。
最高の滑らかさを求めるゲームプレイなど、特定の用途においては非常に強力な機能ですが、デュアルディスプレイなどの利便性とはトレードオフになることを理解しておきましょう。
総括:XREAL One Pro PC接続の全手順
この記事では、XREAL One ProをPCに接続し、最大限に活用するための方法を網羅的に解説しました。最後に、本記事の要点をリスト形式でまとめます。
- XREAL One Proは単体で3DoFに対応しアクセサリー不要で画面を空間に固定できる
- ディスプレイはソニー製マイクロOLEDで解像度は1920×1080、最大120Hzに対応する
- 視野角は57度と広く輝度も700nitと明るく視認性が高い
- 旧モデルのXREAL AirやAir 2では3DoFにXREAL Beamが必須だった
- PCとの接続は映像出力対応のUSB Type-Cケーブル1本で完結する
- USB-C非搭載PCでも給電機能付きのHDMI変換アダプタで接続が可能
- iPhone 15以降や多くのAndroidスマホとも直接接続できる
- Windows接続時はまず表示モードを「複製」か「拡張」か「2のみ」から選ぶ
- プライバシー保護のため公共の場では「2のみに表示する」が推奨される
- ディスプレイの配置を左右から上下に変更するとマウス操作が直感的になる
- ワイドスクリーンモードを使えば3840×1080の広大な作業領域が手に入る
- ノートPCはカバーを閉じたまま使うクラムシェルモード設定も可能
- 120Hzの高リフレッシュレートは「2のみに表示する」モードでのみ利用できる
- 用途に応じて各設定を使い分けることで作業効率は飛躍的に向上する